ビニール傘の構造 |
ビニール傘の各部名称やビニール傘の作られ方(製造工程) |
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ビニール傘の構造・名称
ビニール傘の構造とパーツの名称について
ビニール傘にかぎらず、傘は非常に多くのパーツ(部品)から成り立っています。
ご購入の前のご質問や、ご購入後万が一不良品が出てしまったときなどのお問合せの際に、
傘の構造やパーツの名称がわかると非常に便利です。
ビニール傘の構造
ビニール傘をはじめ、傘は、大きく分けて傘の中心となる中棒、全体を覆う傘布(カバー)、
そして、傘布を支える骨によって構成されています。
どのような工程で傘が組み立てられるか、という傘の製造工程については、
ビニール傘ができるまでのページで紹介していますので、ご参照ください
ビニール傘のパーツ名称
下記のイラストで、傘の構造と代表的なパーツの名称を紹介します。
傘の生地(傘布) | |
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三角形の布を縫い合わせた、傘の骨全体を覆う傘生地のこと。傘布、カバーとも言います。 生地の素材はさまざまなものが使用されています。 ビニール傘の生地として、現在、主に使用されているのは以下の3つです。 すべて環境に配慮した、燃やしても有害な物質を発生させない素材です。 POE ポリオレフィン・エラストマー または ポリオキシエチレン |
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中棒 | はじき |
傘の心棒。ビニール傘では主にスチールが使用 されています。軽量化をはかるために70cm ビニール傘ではカーボンを使用しているものも あります。 |
中棒から出ている出っ張りで、上ハジキは傘を 開いたときに落ちないよう、下ハジキは傘を閉 じたときに自然と開かないようフックのような 役割を果たしています。 |
手元 | 露先 |
ハンドル、持ち手とも呼ばれます。この手元は太 さや形、色がさまざま。傘を持ったときの感覚や、 傘全体のイメージ(印象)を左右するパーツの ひとつです。 |
傘の骨の先端部分。露先には傘生地からつなが るカバーが取り付けられています。 |
ろくろ | 受骨 |
中棒と親骨、または受骨とのジョイント(結合) 部分のこと。下ろくろはランナーとも呼ばれ、 傘を開閉するときに使用します。 |
中棒の下ろくろからダボまでをつなぐ骨のこと。 この受骨の長さによって、傘の直径サイズが変 わります。詳しくは下記にて解説します。 |
親骨 | ダボ |
中棒の上ろくろから張り出し、傘生地(傘布、 カバー)を支えます。この親骨の長さで、傘の サイズは表記されています。 |
親骨と受骨の接合部分。この部分は最も負荷が かかるので、壊れやすいパーツでもあります。 また、このパーツが傘布とこすれて穴などが開 くことも多いようです。 |
石突き | |
中棒の先端部分。キャップとも呼ばれます。 長さや色はさまざま。 |
受骨の長さによる傘の大きさの変化について
傘のサイズは親骨の長さによって表示されます。
しかし、おなじサイズであっても、傘の直径や傘生地の面積は異なります。
また、中棒や石突きの長さによって、傘全体の長さも変わります。
下記のイラストでは、受骨の長さによる傘の直径の変化について解説しています。
受骨が短いと直径は短く、受骨が長いと直径は長くなります。
傘を購入する際には、親骨の長さだけでなく、
直径や全長のサイズもチェックするとよいかもしれません。
傘の骨の本数による傘生地の面積の違いについて
骨の数によっても、傘生地の面積は変わってきます。
骨の数が多くなればなるほど、傘を広げたときの形が円に近くなり、傘生地も大きくなります。